被災地に何かしたいと考えてるみなさんへ

今回の地震や津波・火災などの被災地の様子を報道でご覧になっている方の中には、救援物資を送ろう、とか、ボランティアに行こう、と考えている人もいるかと思い、私の考えを書きたいとます。


2004年に中越で地震がおきた時、私は会社員でした。
報道で山古志や小千谷の惨状を見て、自分が役に立てるなら……と思ってボランティアにいきました。
川口町の役場に問い合わせたところ「ボランティア受け入れています」とのことだったので登録し、会社は連休に有給を一日くっつけて、長岡に宿を予約し、高速夜行バスで向かいました。

地震から数週間後のことでした。

早朝燕三条にバスが着き、電車で長岡へゆき、そこからはバスに乗りました。
道々目にはいる瓦礫や、崩れた家や、ゴムみたいに曲がったアスファルト、落ちた橋……。
言葉が出ませんでした。

ボランティアの受付場に到着すると、全国からかけつけたと思われるボランティアの人であふれていました。
「震災で人出が足りないだろう」と思い込んでいた私は、広場に収まり切らないほど人があふれているのを見ておどろきました。
まず受付で、氏名と保険証などの情報を登録し、「仕事」が割り当てられるのを待つのですが、私が見た感じでは、ボランティアに来た人をさばききれないような、そんな印象を受けました。

出発前に電話で問い合わせた時「何ができますか?」と訊かれ、「絵が描けます、学童職員の経験があります」と答え、「ではボランティアに来てください」と言われていたので、到着次第保育所かどこかに割り当てられると思っていたのですが、車もない、土地勘もない私は、自力で移動することができず、かえって足手まといになっていました。

しばらくボランティアの基地で待機することになったので、敷地をぐるりと歩いてみておどろきました。
体育館のような建物いっぱいに、全国から送られて来たであろう救援物資が積み上げられ、廊下には「毛布」「オムツ」「ミルク」「ちり紙」などとエリア分けされてうずたかく積まれていました。まるで業務用スーパーのようで、見たところどれも余っているように見えました。

建物の中の様子を見ていると、黙々とカッターで段ボールの開封作業をしている人達がいました。
届いた物資の箱を開封して、仕分けをしている人達でした。
企業から届いた物資(日清からラーメンとか、花王からオムツとか)は、箱のフチについたベロをひっぱればすぐに開封できるものがほとんどでしたが、大変そうなのは個人からと思われる物資でした。
ガムテープでビッチリ封をしてあるものなどは開けるのも一苦労といった感じで、しかも、個人からの物資は、ひとつの箱に、食品・歯ブラシ・ティッシュ・電池などがこまごまと詰められているケースが多く、開封作業をしている人は、中身がそういうのだとわかると、仕分けを後回しにして、他の段ボールの開封にまわっていました。

箱にこまごまと物を詰めて送った人は、「少しでも役に立てば……」との思いで送ったんだということは分かりますが、現場では無駄な仕事を増やしているだけのようでした。



新潟から大阪に帰るバスの中で、私は、自分は何をしているんだろう、私は「役に立っている自分」を感じたかっただけなんじゃないか、安全なところから自分の都合でやってきて自分の都合でまた安全なところに帰ってゆく、こんなのってボランティアなんだろうか? 自己満足なんじゃないだろうか? と考え込んでしまいました。

新潟にボランティアに行こう! と考えたのは、たしかに「誰かの役に立ちたい」との思いからだったけど、結果的に、土地勘もない、長期滞在もできない、車もない、そんな私は、現地の人の仕事を増やしただけだったかもしれません。

ボランティアに行くための交通費や宿代などの数万円を現金で寄付したほうがよっぽど良かったんじゃないか、と今は思っています。


長々と書いてごめん。
今回の茨城や東北の被災報道を見て、救援物資を送ることやボランティアに行くことを考えている人がいたら、一度よく考えて欲しいと思って書きました。
「困っている人のために行動したい」と思うことはとても素晴らしいことだと思います。
だからこそ、その思いが「迷惑」になってしまわないように、と思って書きました。






2011年03月13日 *17:19│Comments(8)

この記事へのトラックバック

1. 東北地方太平洋沖地震…  [ きになるものたち ]   2011年03月13日 21:10
TVで地震の映像を見たとき、 また地震かぁくらいに思ってたのですが 次々に情報が入ってきてかなり深刻な被害状況に泣きそうになりました。 あんなふうに家が流されるなんて…。 どうしようも...

この記事へのコメント

1. Posted by きくまる   2011年03月13日 18:40
そうですね ひるねさん。

私は、この地震をその日の夕刻、遅くなって知り、帰ってニュースを見て愕然としました。



遠い地にいる自分は何が出来るんだろう

近かったら

とかも やはり思いました。



今までも
救出を待っている
1人でも多くの方が
一刻も早く助かりますように

今は
ただただ一心に願うだけです




2. Posted by KUYAN   2011年03月13日 18:44
同感です。
古い話で申し訳ありませんが、阪神大震災の時、整理しきれなかった物資が大量に廃棄されました。ボランティアもしかり、多くの人の善意が善意にならなかったことをいまだに覚えています。
まだ今みたいに情報がなくて、何もかも手探りだったから仕方がないのかもしれなかったのでしょうが。

今はこれだけ情報があふれているのに、逆に何が正しくて何を信じたらいいのか判断に迷うことも多いです。だからこそしっかり考えて、必要なところに必要なものが届くように、きちんと助け合えるようにしなければいけませんね。
3. Posted by CHOCOママ   2011年03月13日 20:42
ありがとうございます。
被災した事も無い私が漠然と感じ、考えていた事を全て文章にして貰えて、やるべき事がはっきりしました。
4. Posted by くりむしようかん   2011年03月13日 22:12
東京もすごい揺れでした。
職場の保育園で子どもたちをとにかく守るのに精いっぱい。

今、私にできるのはとにかく地道に節約しながら日常の生活を送り、被災地の皆さんを支えられるような基盤を作っていくことなのかもしれません。
5. Posted by まいまい   2011年03月14日 12:54
私も、なにか、なにか、できることはないか、と思うのだけど、遠くで何もしてあげられない…。
でも、日々、節電したり、いろんなものを節約していくことだって、地道だけど、大事なことですよね。
昨日娘は、外食でおなかいっぱいだけど、必死に残さないように食べていました。もったいないから、って。
これはもはや、国の問題ですもの。
被災したり、関東にいる友人を手紙やその他で励ますことだって、大きな支えになることでしょう。
このみんなの想いが、大きな力となって、この国をまた豊かにしていける、と信じています。
6. Posted by かりん   2011年03月14日 14:27
こんにちは。

書かれている内容、同じような経験を阪神の震災でされた方のブログで読みました。

気持ちはたくさんあるのですが、本当に役に立てるかどうかは、難しいところです。
私も現在は、節電と募金と祈ることで協力させて頂きたいと思いました。

そして、もう少しいろんな状況が整ってから、また継続的にできることを考えようと思っています。
日本人みんなで、世界中の方の応援ももらいながら、頑張れたらいいですね!
7. Posted by まぎぃ   2011年03月14日 18:05
今、広報で現地は混乱しているので、救援物資の提供は控えて下さいって流れてました。市役所に募金箱を設置したと言っていたので、募金してこようと思います。
8. Posted by まる子   2011年03月15日 10:08
5 はじめまして。
「被災 何かしたい」と検索して、
こちらへたどり着きました。
現実はそうなのですね。
気持ちはあっても、迷惑になるのなら
私も募金しようと思います。
どうもありがとうございました。

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