こうなってほしかったんだ!

出店中の阪急百貨店に追加納品に行ってきました。
ラスポンチャスの売り場にお客様がどんな反応をするのか気になったので、納品が終わってから、しばらく上の階から眺めていました。

平日の朝とあって人通りはまだ少なめ。
それでもポツポツと、道行く人がラスポンチャスの前で足をとめてくれます。
私はその様子をにこにこと見つめておりました。

3歳くらいでしょうか、ひとりの男の子が元気よくポンチャのぬいぐるみの前にかけよってきました。
男の子は背伸びをして、きぃポンチャを手にとりました。
きぃポンチャの頭をなでたり手をにぎったりして、そして、きぃポンチャをギュウウっと抱きしめました。
その様子をほほえましく見つめていたら、お母さんらしき人が男の子のそばにやってきました。
そして、きぃポンチャを抱きしめている男の子を、さらにギュウウっと抱きしめました。
なんとも暖かい、幸せに満ちた光景で、うれしくて涙が止まりませんでした。

私がラスポンチャスを描いたり創ったりしている、一番の目的はこれなんだ。
もっと子供を愛してほしい。
子供は平気な表情(かお)をしていたって、ほんとは愛を欲している。
自分を否定する何気ない小さな言葉にいちいち傷ついている。
ねえおかあさん、と呼びかけたとき、こちらもみないであしらう母親の態度を見つめている。
そしてその満たされない気持ちを抱えたまま成長してゆく。

そんなササクレのような小さな心の痛みを少しでもなくしたい。
世の中のお母さんたちに、子供を愛するってことの幸せさに気づいてほしい。
愛されない子供を一人でも減らしたい。

そんな願いを込めながらラスポンチャスを創っていて、そして、目の前で、その願いが叶えられる様子を目撃して、嬉しくて涙が止まりませんでした。

ラスポンチャスを生み出して、本当によかった!

はなちゃんと赤ポンチャ
2013年12月18日 *15:31│Comments(1)

この記事へのコメント

1. Posted by あいき   2013年12月20日 08:03
とても素敵で、幸せな光景。作り手冥利に尽きますね。

私のお人形も、いつかそんな風に抱き締めてもらえればいいなと思います。

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このブログは「ひるね」が書いています。

ラスポンチャスというキャラクターの作家をしていた2015年10月。絵本の取材のために入った山でアカゲラに出会ったのがきっかけで野鳥のとりこになり、それからというもの鳥の絵ばかり描いています。

「野鳥生活」という名前で百貨店などに出店しています。



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